美々卯スラップ訴訟について
報告者は2020年7月、「ダイヤモンドオンライン」に東京美々卯の解散・解雇についての取材記事を掲載し、企業側に「名誉毀損」で訴えられる。請求は損害賠償1100万円ほか。批判的言論を口封じするための高額訴訟(いわゆるスラップ)が不法行為にあたることは、当事者の反訴と社会的運動によって、判例法理として確立している。企業側の狙いとは?
1. おもな経過
2. 裁判を使った批判封じの違法性
3. 労働組合活動に対する近年のおもなスラップ訴訟
「社会運動ユニオニズム研究会」は今後の労働運動のあり方や運動戦略を実践家と研究者が一緒に議論していくプロジェクトです。なお、社会運動ユニオニズムは、社会運動的な労働運動をさし、ビジネスユニオニズムとは対抗概念です。自らを社会運動の一つとして認識し、社会運動の戦略や戦術を採用し、社会運動と連携する特徴を持っています。
美々卯スラップ訴訟について
報告者は2020年7月、「ダイヤモンドオンライン」に東京美々卯の解散・解雇についての取材記事を掲載し、企業側に「名誉毀損」で訴えられる。請求は損害賠償1100万円ほか。批判的言論を口封じするための高額訴訟(いわゆるスラップ)が不法行為にあたることは、当事者の反訴と社会的運動によって、判例法理として確立している。企業側の狙いとは?
1. おもな経過
2. 裁判を使った批判封じの違法性
3. 労働組合活動に対する近年のおもなスラップ訴訟
第88回社会運動ユニオニズム研究会
非常勤職員の組織化の到達点と課題
国の労働行政では、定員削減が続く一方、不安定な雇用と低処遇を強いられた非常勤職員が増加してきました。全労働省労組は2003年に非常勤職員の組織化方針(単一組織に結集)を決め、現在、組合員の1割に相当する約1.500人を迎え入れ、常勤・非常勤が信頼を深め、力を合わせて運動を進めています。
これまで賃金、諸手当、休暇制度等の面で切実な要求を前進させてきましたが、毎年の契約更新に加え、3年毎に現に就いているポストを求人として内外に公開し、同僚や新規求職者と競わせる「パワハラ公募」が非常勤職員を苦しめており、その廃止が目下の重点目標となっています。
1. 非常勤職員の組織化の経緯
2. 組織化をめぐる議論の特徴
3. 要求実現に向けた具体的な取り組み
4. 要求の前進状況
5. パワハラ公募の深刻な「人権侵害」
6. 当面する課題