2013年6月27日木曜日

ジョブ型正社員で幸せになれるか?

第36回社会運動ユニオニズム研究会(公開)
〜ジョブ型正社員で幸せになれるか?〜
日 時:2013年7月26日(金)
テーマ:ジョブ型正社員で幸せになれるか?
報告1:安倍政権の労働規制改革 森崎巌さん(全労働省労働組合)
報告2:ジョブ型正社員構想をどうみるか 田端博邦さん(東京大学名誉教授)

共 催:一橋大学大学院社会学研究科フェアレイバー研究教育センター
    明治大学労働教育メディア研究センター
    Labor Now

当日の研究会の様子は以下のサイトでご覧いただけます(YouTube)。




配布資料 森崎巌報告レジュメ
     田端博邦報告レジュメ
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安倍政権は、6月14日、「正規・非正規の二極化構造の是正」、「経済再生と成長力強化のため、『人が動く』ように雇用の多様性、柔軟性を高め、『失業なき円滑な労働移動』を実現させていく観点から、(1)ジョブ型正社員の雇用ルールの整備、(2)企画業務型裁量労働制やフレックスタイム制等労働時間法制の見直し、(3)有料職業紹介事業の規制改革、(4)労働者派遣制度の見直し」を閣議決定しました。

そこで、これらの「労働規制改革」の内容を、ジョブ型正社員構想を切り口に議論してみようと、研究会を企画しました。これらの改革によって、正規・非正規の二極化構造が是正され、「労働者の能力に見合い、努力が報われる賃金上昇、ライフサイクル・ライフスタイルに応じた多様な生き方の創造」が本当に進むのか、どのような働き方、働かせ方が想定されるのか、失業なき円滑な労働移動は実現するのか、私たちは本当に幸せになれるのか・・・を議論しました。

関連リンク
日本経済再生本部:日本再興戦略(2013年6月14日閣議決定)
http://www.kantei.go.jp/jp/headline/seicho_senryaku2013.html
規制改革実施計画(2013年6月14日閣議決定)
http://www8.cao.go.jp/kisei-kaikaku/kaigi/publication/130614/item1.pdf
規制改革会議雇用ワーキング・グループ報告書
http://www8.cao.go.jp/kisei-kaikaku/kaigi/publication/130605/item4.pdf

2013年6月25日火曜日

基地のない平和な沖縄を実現するために

第35回社会運動ユニオニズム研究会(終了)
日 時:2013年6月25日(火)18:30〜21:00
テーマ:基地のない平和な沖縄を実現するために報告者:伊波洋一さん(元宜野湾市長)
共 催:一橋大学大学院社会学研究科フェアレイバー研究教育センター
    明治大学労働教育メディア研究センター
    Labor Now

当日の研究会の様子は以下でご覧になれます。研究会開会前から録画されています。5分30秒付近から開会します。

YouTube


当日の配付資料
http://www.jca.apc.org/labornow/SMU/20130625.pdf

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6月の研究会では、元宜野湾市長の伊波洋一さんをお招きして、「基地のない平和な沖縄を実現するために」をテーマに報告いただき、議論しました。

沖縄返還から41年が経過したにもかかわらず米軍基地問題は何ら解決するどこらか、様々な問題を引き起こしています。政治的に重要な節目を迎えるいま、伊波さんと共に、沖縄の現実を知り、基地のない平和な沖縄を実現するために、何をなすべきか議論しました。

[伊波洋一さんからのメッセージ]

沖縄返還から41年が経過したが、米軍専用施設の74%が沖縄に集中し基地負担軽減は実現していない。昨年オスプレイ配備に反対する県民大会が10万人参加で開催された直後にオスプレイ配備が強行された。17年も新基地建設反対運動が続く辺野古でも、国は今年3月に埋め立て申請を提出した。この二つを沖縄県と全市町村が反対しているが、日米両政府は強行した。

沖縄の声は米国議会にも届き上院軍事委員会やシンクタンクからも辺野古新基地建設中止案と海兵隊削減案が出されている。なぜ日米政府は沖縄県民の声を聞こうとしないのか。

今年、安倍政権が「4・28主権回復式典」を開催したことに沖縄県民は大きく反発した。理由は日本の独立回復と同時に沖縄・奄美・小笠原は米軍統治に切り離され、沖縄では「屈辱の日」とされているからだ。米軍統治下では、新たな土地強制接収と基地建設が行われ、今日まで続く広大な米軍基地が建設され、数多くの米軍犯罪と米軍事故が起こった。

今、沖縄の基地負担軽減が後回しにされようとしている。普天間に配備されたオスプレイは県内各地で騒音と振動による深刻な住民被害を起こしている。さらに今夏に1個中隊12機が追加配備され、嘉手納基地も2015年に空軍仕様が9機配備される予定だ。2003年だった普天間飛行場返還期限は2025年にされようとしている。沖縄県民の苛立ちと怒りは大きくなり「沖縄の真の主権回復」を求めて県民全体が米軍基地強化に反対するようになった。

沖縄基地問題の解決に向けて一緒に考えたい。

2013年6月3日月曜日

ウォール街占拠運動とインターセクショナリティー:ジェンダー、セクシュアリティ、人種


34回社会運動ユニオニズム研究会(終了)
日 時:2013620日(木)
テーマ:ウォール街占拠運動とインターセクショナリティー:ジェンダー、セクシュアリティ、人種
報告者: ハナワ・ユキコさん(ニューヨーク大学東アジア研究学科・上級講師)
共 催:一橋大学大学院社会学研究科フェアレイバー研究教育センター
    明治大学労働教育メディア研究センター、Labor Now

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2011917日に始まるウォール街占拠(Occupy Wall Street)運動は、ウォール街近くのズコティ公園の占拠運動から全米、世界へ拡がりました。20111115日の強制排除後も、オキュパイ運動として、コミュニティや様々な社会運動のなかに、その運動は持続しています。これらの運動は、新しい運動の方法と課題を提起しましたが、他方、運動内部に、従来の運動が抱えてきた様々な問題や矛盾を表出させました。
今回の研究会では、ウォール街占拠運動に参加してこられたハナワ・ユキコさんに、経験されてきたことを踏まえて、ウォール街占拠運動とその後のオキュパイ運動、それらの内部におけるジェンダー、セクシャリティ、人種のインターセクショナリティ(同時的交差)、運動の展開と課題、今後の展望に関して、報告いただきました。

当日の研究会の様子は以下で視聴できます(報告部分のみ、56分)。
Ustream
http://www.ustream.tv/recorded/34749591
YouTube

■当日の配布資料
http://www.jca.apc.org/labornow/SMU/20130620.pdf

■当研究会で取り上げたウォール街占拠運動のリンク(参考資料や映像リンクもあります)