2016年3月17日木曜日

戦後70周年企画の第6弾:日本における最低賃金の歴史と今後の課題(終了)

第60回社会運動ユニオニズム研究会
日 時:2016年4月27日(水)
テーマ:日本における最低賃金の歴史と今後の課題
報 告:木住野徹さん(JAM労働・調査グループ長)
主 催:一橋大学大学院社会学研究科フェアレイバー研究教育センター
    明治大学労働教育メディア研究センター、Labor Now

本研究会は、戦後70周年企画の第6弾として、JAM労働・調査グループ長の木住野徹さんに「日本における最低賃金の歴史と今後の課題」をテーマに、お話しをいただきました。

ドイツでは昨年から全国・全産業一律8.5ユーロの最低賃金が導入され、アメリカでは時給15ドル獲得に向けた運動が全国的に広がるなど、国際的にも最低賃金をめぐる運動は衰退する20世紀型福祉社会への底辺からの反撃として注目を集めています。日本ではかつての労働4団体による全国一律最低賃金要求の取り組みをはじめ長い最低賃金闘争の歴史があり、2008年に「成長力底上げ戦略推進円卓会議」で最低賃金の中長期的な引き上げが提言されて以降、国際比較ではいまだ低水準ながら地域別最低賃金の引き上げが続いています。その一方で、産業別の基幹的労働者に適用される特定最低賃金(旧産業別最低賃金)の存在意義が問われるなど、新たな課題も生じています。

こうした現状を踏まえながら、木住野さんに現代日本における最賃闘争の理論と実践両面の最前線で活動している立場から報告をいただきました。

当日の配付資料:レジュメ(PDF)

報告部分の記録映像(YouTube)



今後の社会運動ユニオニズム研究会予定
参加申込みについては開催日が近づいてからご案内します。

・2016年5月14日(土)13:30—17:00
 明治大学駿河台キャンパス・リバティータワー8階1​085教室
 連合の10年:古賀伸明さん(連合・前会長)

・2016年6月10日(金)18:30—21:00
 連合会館402会議室
 労働の「プレカリ化」は、いかにしてくいとめることができるか?
  アメリカの社会運動ユニオニズムとベイエリアの事例から(仮題)
 小谷幸さん(日本大学)、青野恵美子さん(明治大学)、高須裕彦さん(一橋大学)

公開講座「東京で沖縄・辺野古を考える」
http://www.kisc.meiji.ac.jp/~labored/activities/henoko_seminar.html

・2016年7月12日(火)18:30—21:00
 連合会館201会議室
 東京で沖縄・辺野古を考える(仮題):大城紀夫さん(連合沖縄会長)