(開催終了)
社会運動ユニオニズム研究会では、直接行動が社会を変えるとの視点からウォール街占拠(OWS)運動や脱原発運動を取り上げて議論してきました。今回はOWS運動に大きな影響を与えたスペインの15M運動を取り上げました。日本でも総選挙の結果、小選挙区制を基礎とした間接民主主義が極端な結果をもたらし、多様な民意とのズレが明らかになった今、社会運動の再構築が問われています。まずはスペインの運動実践から学びたいと思います。
社会運動ユニオニズム研究会では、直接行動が社会を変えるとの視点からウォール街占拠(OWS)運動や脱原発運動を取り上げて議論してきました。今回はOWS運動に大きな影響を与えたスペインの15M運動を取り上げました。日本でも総選挙の結果、小選挙区制を基礎とした間接民主主義が極端な結果をもたらし、多様な民意とのズレが明らかになった今、社会運動の再構築が問われています。まずはスペインの運動実践から学びたいと思います。
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第30回社会運動ユニオニズム研究会
日 時:2013年1月26日(土)13:30~17:30
テーマ:スペイン15M:経済危機の下で「怒れる者たち」が創る市民運動
ゲスト:工藤律子さん(ジャーナリスト)
共 催:一橋大学大学院社会学研究科フェアレイバー研究教育センター
明治大学労働教育メディア研究センター
Labor Now
工藤さんの報告部分をUstreamで中継しました。アーカイブス(録画)は以下でご覧いただけます。
http://www.ustream.tv/recorded/28809945
配布資料(一部抜粋版)
http://www.jca.apc.org/labornow/SMU/ResumeKudoSMU20130126forWeb.pdf
配布資料(一部抜粋版)
http://www.jca.apc.org/labornow/SMU/ResumeKudoSMU20130126forWeb.pdf
2011年5月15日(15 de mayo=15M)、スペインで新たな市民運動が生まれた。「ウォール・ストリートを占拠せよ」に先立つ、先進国発の広場とネットを駆使した市民運動「15(キンセ・エメ)」だ。15Mは、深刻な経済危機に喘ぐスペインの人々の「怒り」と「創造力」、そして「歴史的伝統」に基づいて動き出し、発展している。
スペインでは2012年10月末、失業率が25.02%に達し、失業者数は577万人以上となった。約173万世帯で、労働力世代の家族全員が失業しているという。この事態を前に、首都マドリードだけでもいまや、毎日平均8つのデモが行われるほど、市民は憤慨している。
この経済危機の主な原因は何か? 危機に対して、政府はどんな政策をとったのか? 事態を前に市民はどんな暮らしを迫られ、どんな思いを抱えているのか? そんななか生まれた市民運動が目指すものは? またその問題点は?
工藤律子さんに、2012年5月の取材とその後の情報に基づき、15Mの背景と実像を、統
計資料、写真、映像を交えて報告いただいた。
参考文献
工藤律子「『怒れる者たち」が創る市民運動」『世界』2012年8月号。
参考文献
工藤律子「『怒れる者たち」が創る市民運動」『世界』2012年8月号。
(プロフィール) 工藤律子(くどう・りつこ)さん
ジャーナリスト。1963年大阪府生まれ。東京外国語大学地域研究研究科修士課程在籍中より、メキシコの貧困層の生活改善運動(都市大衆運動)を研究するかたわら、フリーのジャーナリストとして取材活動を始める。社会・市民運動関係では、メキシコのサパティスタ運動、「Yo soy 132運動」、「正義と尊厳ある平和運動」、フィリピンの政治的殺害・誘拐の停止と真相究明運動、スペインの「15M」運動などを取材。